EIMEI教育グループ代表・川上大樹の著書『教えなければ子は育つ ― AIに負けない「考え抜く力」を授ける見守り術』より、毎日すこしずつお届けします(13/58)。
伸びる子がやっている第三のプロセス
「5時間勉強しました!」と言って、教科書をずっと写しているだけの生徒。「問題集を3周しました!」と言って、解きっぱなしで丸付けもろくにしていない生徒。
一生懸命やっているのは認めますが、残念ながら、これでは成績は上がりません。勉強には、確実に成績を上げるための黄金比があります。
一般的にはインプット(入力)とアウトプット(出力)が大事だと言われます。
・インプット:知識を入れる作業。授業を聞く、教科書を読むなど。
・アウトプット:知識を使う作業。問題を解く、テストを受けるなど。
しかし、これだけでは足りません。ここからが最も重要です。私の造語になりますが、第三のプロセスが存在します。
・アウトプットイン:アウトプットした結果から学び、再び吸収する作業。
このアウトプットインの質こそが、学力アップを決定づけます。
丸付けした後こそが本当の勉強
多くの生徒は、インプットとアウトプットだけで勉強を終えてしまいます。「授業を聞いた(インプット)、ワークを解いた(アウトプット)、丸付けした、はい終わり」と。
これでは、ただの作業です。
勉強でどこが一番大事かというと、問題を解いている最中ではありません。問題を解いて丸付けをした直後、つまり間違えたことが判明した瞬間こそが、脳が最も情報を吸収したがっているゴールデンタイムなのです。
「なぜ間違えたのか?」「次に同じ問題が出たら、どういう手順で解けば正解できるか?」を検証し、解説を読み込み、理解し、そして解説を閉じて、もう一度自力で解き直す。この一連の泥臭い作業こそがアウトプットインです。簡単にいうと解き直しです。
この作業を飛ばして、次へ次へとページを進める生徒は、穴の空いたバケツに必死に水を汲んでいるようなものです。水(知識)は全部漏れていき、労力だけがかかります。
理想の比率は解き直しが4割
私は、インプット:アウトプット:アウトプットイン = 3:3:4 が理想だと考えています。
見ての通り、一番時間をかけるべきは、問題を解いた後のアウトプットインの時間です。授業を受けてわかった気になった状態から、自力でテストで解ける状態へ引き上げるのは、この4割の時間だからです。
もし1時間の勉強時間があるなら、15分で教科書を読み(インプット)、15分で問題を解き(アウトプット)、残りの30分は、間違えた問題の分析と解き直し(アウトプットイン)に使う。
これくらい極端な配分でちょうど良いのです。
ここを徹底させることが、自学自伸の核心です。「丸付けしてからが勉強だぞ」と、私は生徒に口を酸っぱくして伝えています。
EIMEIグループ(エイメイ学院・明成個別・EIMEI予備校)では、この「自学自伸」の考え方で子どもたちの学びを見守っています。無料体験・ご相談はお気軽にどうぞ。
