スマホを買い与えてから、四六時中いじっていて勉強が手に付きません。取り上げようとすると激しい親子喧嘩になるのですが、どうすればいいですか?

EIMEI教育グループ代表・川上大樹の著書『教えなければ子は育つ ― AIに負けない「考え抜く力」を授ける見守り術』より、毎日すこしずつお届けします(41/58)。

A.スマホは親の所有物であることを再定義し、紙の契約書を交わして主導権を取り戻してください。

多くのご家庭で最大の火種となるのがスマートフォンです。「友達もみんな持ってるから」と買い与えたその日から、子どもはスマホの奴隷になります。これは子どもの意志が弱いからではありません。世界中の天才エンジニアたちが、どうすれば人間の脳を依存させられるかを研究し尽くして作ったデバイスに、理性の未熟な子どもが勝てるわけがないのです(大人でも勝てる自信がない人が多いですから……)。

だからこそ、スマホを渡すとき(あるいはトラブルが起きて再契約するとき)に、明確な契約が必要です。口約束ではいけません。紙に書いて、署名捺印させる誓約書を作ってください。

以下は、私が推奨するスマホ利用誓約書のひな形です。

【〇〇家 スマートフォン利用誓約書】

このスマートフォンは、父・母が購入し、月々の利用料も父・母が支払っている「親の所有物」です。 あなたは、以下のルールを守ることを条件に、この端末を「貸与(レンタル)」されているに過ぎないことを忘れてはいけません。 ルールが破られた場合、端末は直ちに返却(解約・没収)されます。

【基本ルール】

利用可能時間: 朝7時 ~ 夜9時までとする。

保管場所: 夜9時以降、および勉強中は、リビングの指定充電場所に置くこと。自分の部屋には持ち込まない。

パスワード: 親はいつでも端末の中身(LINE、履歴等)を確認できるものとし、パスワードは変更不可。

SNS・ゲーム: 新しいアプリを入れる際や、課金をする際は、必ず親の許可を得ること。

成績との連動: 定期テストの順位が〇〇位を下回った場合、次回のテストまでスマホは親に預けること。

【親の義務】

親も、食事中や会話中はスマホを触らない。

子どもとの連絡や調べ物など、必要な用途に関しては使用を尊重する。

日付:  年  月  日 親(所有者)署名:____________ 子(使用者)署名:____________

厳しすぎると思いますか? いいえ、これが責任というものです。自由には責任が伴うことを教えるのも、自学自伸の一環です。もし既に渡してしまっている場合でも、「使い方が目に余るから、再契約を結ぼう。条件が飲めないなら解約する」と毅然とした態度で臨んでください。スマホの主導権を子どもに渡してはいけません。

EIMEIグループ(エイメイ学院・明成個別・EIMEI予備校)では、この「自学自伸」の考え方で子どもたちの学びを見守っています。無料体験・ご相談はお気軽にどうぞ。

この記事を書いた人

HIRO 川上ヒロ先生