自走を促すためのプロの関わり方

EIMEI教育グループ代表・川上大樹の著書『教えなければ子は育つ ― AIに負けない「考え抜く力」を授ける見守り術』より、毎日すこしずつお届けします(26/58)。

「先生は教えないよ」と宣言する真意

入塾面談で、生徒にこう言うことがあります。「先生は、君たちに勉強を教えないよ」。

生徒も親御さんも驚きますが、我々は真剣な顔で続けます。「教えないのは意地悪じゃない。君たちには自分で学ぶ力が必ずある。その力を奪いたくないから、あえて『余白』を残すんだ。だから、すぐに答えを聞こうとしないでほしい。解説を読んで、悩んで、それでもわかったらおいで。その代わり、わかるまでとことん付き合うから」。

この宣言が、生徒の意識を変えるスイッチになります。「自分から動かないと、成績は上がらないんだ」という覚悟が決まる瞬間です。

正解した問題こそ、突っ込みを入れる

丸付けをして全問正解だった生徒がノートを持ってきても、我々の塾ではそこからが本番です。

講師:「この3番、なんでこの答えになったのか説明して」

生徒:「えっ? ……なんとなく」

講師:「なんとなくじゃダメだなぁ(笑)。解説にはなんて書いてあった?」

生徒は慌てて解説を読み、「thereは副詞だからtoはつかないって書いてあります」と答えます。そこでさらに「じゃあ、副詞ってなに?」と追い打ちをかけます。

生徒は「うわ、バレたか」という顔をして席に戻り、必死に辞書を調べます。そして5分後、「名詞以外を詳しくする言葉です!だから『そこへ』には、もう『へ』の意味が入ってるんです!」と完璧なプレゼンをしに来ます。

解説をただ読み上げることを許さず、自分なりの言葉で噛み砕けるかを確認する。このツッコミこそが、生徒の理解度を極限まで深めるのです。

EIMEIグループ(エイメイ学院・明成個別・EIMEI予備校)では、この「自学自伸」の考え方で子どもたちの学びを見守っています。無料体験・ご相談はお気軽にどうぞ。

この記事を書いた人

HIRO 川上ヒロ先生