毎日頑張っているのに、成績が下がり始めました。もう限界なのでしょうか?

EIMEI教育グループ代表・川上大樹の著書『教えなければ子は育つ ― AIに負けない「考え抜く力」を授ける見守り術』より、毎日すこしずつお届けします(37/58)。

A. おめでとうございます。それは脳が知識を整理している踊り場(プラトー)です。

成績アップに必ず必要な段階

多くの人が誤解していますが、努力の量と成績の伸びは比例しません。努力を10したら、すぐに成果が10出ると思っていませんか?

実際は違います。勉強を続けても、しばらくは成果が全く見えない(あるいは少し下がる)時期が続きます。これを学習心理学でプラトー現象(高原現象)と呼びます。

なぜこんなことが起きるのか。 それは、脳の中で新しい知識と古い知識が化学反応を起こし、整理整頓されている期間だからです。工事現場に例えるなら、材料(知識)を大量に運び込んだ状態です。現場はごちゃごちゃしていて、一見すると前より散らかっているように見えます。しかし、その裏では着々とビル(実力)が組み上がっているのです。

この踊り場の時期に、「なんで成績が上がらないの!」「才能がないんだわ」と焦って自暴自棄になったり、叱ったりするのが一番の悪手です。階段の踊り場は、次に上に登るための足場固めの場所です。「今はしゃがんで力を溜めている時期だ。ここを抜ければ一気に跳ねるぞ」。そう信じて、歩みを止めないことが重要です。スランプを抜け出す基本は、止まらないことです。

学習時間の配分は点検を

ただし、一つだけ冷静に点検すべきことがあります。 それは、学習時間の配分です。

がむしゃらにやっているつもりで、実はインプット(教科書やノートを読むなど)ばかりに時間を使いすぎていませんか? 第3章でお話しした「インプット:アウトプット:アウトプットイン=3:3:4」の黄金比率を思い出してください。特に、伸び悩んでいる時期ほど、間違えた問題を分析して解き直す泥臭い作業、すなわち「アウトプットイン」が不足しているケースが多々あります。

止まらずに進むことは大切ですが、アクセルを踏む前に、ギアが正しいか(正しい学習配分になっているか)だけは、一度冷静に見直してみましょう。もしアウトプットインが足りていないなら、そこを増やすだけで、スランプ脱出の時期はグッと早まります。

EIMEIグループ(エイメイ学院・明成個別・EIMEI予備校)では、この「自学自伸」の考え方で子どもたちの学びを見守っています。無料体験・ご相談はお気軽にどうぞ。

この記事を書いた人

HIRO 川上ヒロ先生