中2英語の長文・リスニング、どう勉強する?苦手なまま中3にならないための選び方

英語の勉強で「単語は覚えているのに長文が読めない」「リスニングは何を言っているかわからない」という悩みを持つ中2生は少なくありません。中3になってから英語の得点を伸ばそうとしても、土台が固まっていなければ時間がかかります。今のうちに「何を・どの順番で・どんな方法で」取り組むかを整理しておくと、中3の学習がぐっとスムーズになります。

中2英語で何が難しくなるのか

中1では「be動詞・一般動詞・疑問文・否定文」といった基本ルールを学びますが、中2になると不定詞・動名詞・比較・受け身・現在完了など、文法事項が一気に増えます。単語数も増え、文の構造が複雑になるため、「なんとなく読めていた」感覚が通じなくなってくるのがちょうど中2の後半ごろです。

長文読解が苦手になる生徒の多くは、「文法が曖昧なまま単語を並べて意味を推測している」状態です。これは短い文では通用しても、長い文・複文・関係代名詞が絡む文では通用しません。リスニングも同様で、文法の理解が追いついていないと、音が聞こえても意味に変換できないことが増えます。

長文読解の練習:「精読」と「多読」どちらを先にするか

長文対策には「精読(1文1文を丁寧に読む)」と「多読(量をこなして慣れる)」という2つのアプローチがあります。中2の段階では、まず精読を優先するのがおすすめです。

理由は単純で、文法の理解がまだ固まっていない時期に「とにかく量を読む」をやっても、曖昧な読み方のクセがつくだけになってしまうことが多いからです。精読では次のことを意識します。

  • 1文を主語・動詞・目的語に分けて読む
  • 接続詞(because / when / if など)がどこにかかっているかを確認する
  • 知らない単語が出たら前後の文脈から意味を推測し、必ず辞書で確認する
  • 段落ごとに「何を言っているか」を一言でまとめてみる

精読に慣れて「文の構造を意識しながら読む」習慣がついてきたら、徐々に問題集や模擬問題を使って読む速度を上げていく、という順番が自然です。

リスニングの練習:「聞き流し」と「シャドーイング」どちらが効くか

リスニング対策としてよく聞くのが「英語を聞き流していれば伸びる」という話ですが、中学英語の受験リスニングに限っていえば、聞き流しだけではほとんど効果が出ません

埼玉県の公立高校入試でもリスニングは出題されており、会話の内容把握・質問への解答・メモ完成など、意味を正確に聞き取る力が問われます。これには「聞いた音を意味として処理する」訓練が必要で、次の2ステップが有効です。

ステップ1:スクリプトを読んで意味を理解してから聞く

「意味がわかっている英文」を音声で聞くと、音と意味が結びつきやすくなります。教科書の本文音声や教材のCDを使い、まずスクリプトを音読・確認してから聴き直す習慣をつけましょう。

ステップ2:シャドーイングで口を動かす

音声を聞きながら少し遅れて声に出す「シャドーイング」は、音の連結や発音のリズムに慣れるのに効果的です。完璧に真似できなくてよく、「ついていこうとする意識」が大切です。週に2〜3回、1回5分程度でも続けると変化が出てきます。

「文法・単語・長文・リスニング」優先順位の考え方

「何から手をつけていいかわからない」という中2生に向けて、優先順位の目安を整理します。

  • まず:文法の確認——中1・中2前半の文法事項に穴があると、長文もリスニングも伸びにくい。定期テストや模試で間違えた文法単元を一つずつ潰す
  • 次に:単語の定着——長文を読むには語彙力が不可欠。毎日少量ずつ(10〜15語)を繰り返す習慣が長続きしやすい
  • 並行して:長文の精読練習——週1〜2本、短めの文章から始める
  • 少しずつ:リスニング練習——毎日5〜10分、教科書音声の活用から始める

東松山市をはじめ、東武東上線沿線の中学生の中には、中2の秋ごろに「英語の点数が伸び悩む」と感じ始める生徒が多いという声を塾の現場でもよく聞きます。それは「サボっていたから」ではなく、「中2の文法量が増えるタイミング」と重なっているためです。焦らず、優先順位を整理して取り組むことが大切です。

教材選びのポイント:問題集・アプリ・教科書、何を使うか

英語の教材は種類が多く、何を選べばいいか迷うことがあります。選び方の基準を以下に整理します。

  • 教科書+音声(CD・QRコード):リスニング練習の出発点として最も使いやすい。毎日の音読・シャドーイングに最適
  • 文法問題集:学校ワークで不足を感じたら、単元別に解説がついた問題集を1冊用意する。薄くてもよいので、1冊をやり切ることが大切
  • 長文読解問題集:中2後半〜中3に向けて、「公立高校入試レベルに対応した」と書かれた問題集を選ぶ。難易度が自分に合っているかを確認してから購入する
  • 単語帳・アプリ:アプリは手軽だが、「何となくやった気になる」だけで定着しないことも。紙の単語帳とアプリを組み合わせるなど、自分に合う方法を試してみる

大切なのは「教材を増やすこと」ではなく、「一つの教材を繰り返し使い込むこと」です。たくさん買って中途半端になるより、手持ちの教材を使い切る方が力になります。

まとめ:中2の今、英語で整えておきたいこと

長文読解は「精読から入り、徐々にスピードを上げる」、リスニングは「意味を理解してから聞く→シャドーイングで音に慣れる」という順番で取り組むのが基本です。どちらも文法と語彙が土台になるため、そこに穴があれば先に埋めることが優先です。

中2のうちに「英語は何をどう勉強するか」の方針を自分なりに持てると、中3になったときの入試対策が格段に進めやすくなります。焦って詰め込むより、今できることを少しずつ積み上げることが、最終的な得点に結びつきます。

※本記事の制度・配点等の情報は記事執筆時点のものです。最新の正確な情報は埼玉県教育委員会および各高校の公式発表をご確認ください。

この記事を書いた人

HIRO 川上ヒロ先生