夏の北辰テストが終わり、秋の北辰テストが近づいてくると、「そろそろ私立の確約を取らなければ」という話が保護者の間でも増えてきます。しかし、「確約ってそもそも何?」「いつ、どうやって動けばいいの?」と疑問を持ちながら過ごしている中3生・保護者の方も少なくありません。この記事では、私立確約の基本的な仕組みと、北辰テストの結果をどう活かすかについて、落ち着いて整理していきます。
私立確約とはどういう仕組みか
埼玉県では、多くの私立高校が「確約(内定)」と呼ばれる制度を設けています。これは、入試前に行われる学校説明会や個別相談会に参加し、成績基準を満たしていることを確認した上で、合格をほぼ約束してもらえる仕組みです。正式には「入試相談」とも呼ばれ、中学校の先生が私立高校側と面談を行うことで確認が取れます。
この制度があることで、受験生は「公立高校の試験に向けて全力を尽くせる土台」を先に作ることができます。確約を得た私立高校が「安全校」として機能し、公立志望の生徒が安心して勉強を続けられるようになるのです。
確約を取るために必要な成績基準
私立高校の確約基準は、主に以下の2つを組み合わせて判断されることが多いです。
- 中学校の内申点(通知表の評定合計):3年生の1学期・2学期の成績が使われることが多いです。
- 北辰テストの偏差値:例年、夏以降の複数回分の成績が参照されます。何回分が使われるか、何点が必要かは学校・年度によって異なります。
どちらか片方だけで判断する学校もあれば、両方を組み合わせる学校もあります。また、基準は学校ごとに異なり、毎年更新されることもあるため、必ず各私立高校が公表している最新の基準を確認することが大切です。
秋の動き方——いつ、何をすれば良いか
確約を取るための流れは、おおよそ以下のようになります。
① 私立高校の説明会・相談会に参加する
多くの私立高校では、秋(9月〜11月ごろ)に学校説明会や個別相談会を開催しています。この場で学校の雰囲気を確認し、成績基準を直接確認することができます。参加せずに確約の手続きだけ進めることは基本的にできないため、早めに日程を調べて申し込むことが重要です。
② 中学校の先生と進路面談を行う
確約は、受験生個人ではなく中学校の先生を通じて行われます。秋の三者面談や進路面談の時期に、「この私立高校に確約を取りたい」という意向を伝えましょう。先生が私立高校側と連絡を取り合って確認が進みます。自分の成績が基準を満たしているかどうか、この面談で確認してもらうことができます。
③ 北辰テストの結果を適切に管理する
確約に使われる北辰テストの回数や時期は、学校によって異なります。例年、夏ごろから秋にかけての複数回が対象になることが多いようですが、最新の情報は各高校に直接確認するのが確実です。受験票や成績票はきちんと保管しておきましょう。
確約を取った後の心構え
確約を取れると、心理的にかなり楽になります。「最低でもここには行ける」という安心感が生まれることで、公立高校の勉強に集中しやすくなるのは大きなメリットです。
ただし、注意しておきたいことが一点あります。確約はあくまで「手続き上の内定」であり、実際の入試が免除されるわけではありません。入試当日は一定の基準を満たす必要がある学校がほとんどです。「確約を取ったから大丈夫」と完全に気を抜くのではなく、引き続き勉強を続ける姿勢を保ちましょう。
また、公立高校が第一志望の場合でも、私立の確約校についてある程度下調べをしておくことで、入試本番に向けた心の余裕が生まれます。公立・私立の両方をバランスよく視野に入れながら、受験準備を進めていきましょう。
北辰テストと確約をつなぐポイントまとめ
- 私立確約は内申点+北辰偏差値をもとに、中学校の先生を通じて進める
- 確約基準は学校・年度によって異なるため、各校の公式情報を確認する
- 秋の説明会・相談会への参加が確約の第一歩になることが多い
- 北辰テストの成績票は大切に保管しておく
- 確約取得後も勉強を継続し、公立入試に向けた準備を怠らない
受験の流れを早めに把握しておくことで、焦らずに一つひとつのステップを踏むことができます。わからないことがあれば、学校の先生や塾の先生に気軽に相談しながら進めていきましょう。
※本記事の制度・配点等の情報は記事執筆時点のものです。最新の正確な情報は埼玉県教育委員会および各高校の公式発表をご確認ください。
