穎明学院進学スクール
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穎明誕生への道のり
第3話 夢は決して諦めない

 先生は教育実習を断りました。 ・・・僕たちのために。  

 自分の夢を、僕たちのために断念したのです。
と、当時中3になった僕たちは皆そう思いました。
ある時、授業中に田中が言いました。 「先生、すみませんでした。
こんな俺たちのために、先生の大切な夢をあきらめさせてしまって・・・。」 
僕たち12人みんながそう思っていました。 すると先生はこう答えました。 
「先生の夢は先生になること・・・。 そりゃあの時は相当迷ったよ。
でもさ、この俺を必要としてくれる生徒がいる。
そんな生徒を捨てて学校の先生になれたとしても、きっと良い先生にはなれないよ。
生徒から愛され、本当に信頼される先生になるには、まず、生徒を裏切らないこと。
そうじゃないかなあと思って・・・。 それにさあ、田中、誰が夢をあきらめたって? 
この俺は夢をあきらめたりはしない。 学校の先生だけが先生じゃないだろう。
学校とか塾とかそんなワクはどうでもいい。
そんなワクを全部とっぱらって、本当の先生になりたい。真の先生になりたい。
生徒達のために命を賭けられる先生になりたい・・・。 みんな見ててくれよな。
何年かかるかわからんが、必ず立派な先生になってみせる。 
『夢』 見たものは必ずかなう。」  

 「すごい人だな・・・。」 と思いました。 この時すでに、
先生は僕にとって本当の先生でした。 そして僕は心の中でこう誓いました。 
「僕もこの人のために命を賭けよう。」 と・・・。
つづく・・・
滝沢 賢:著

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